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一年間でどれくらい本を読めるのかなぁ、と始めた読書感想文。結局目標100冊には届きませんでした。

記事としてあげたのは27件ですが、なかなか感想まで書けなかった本が覚え切れないほどあります。なぜか。読み始めるときに感想を書くこと前提で読んでしまって面白くないのです。

書評家のかたってすごいですね。

言葉にしなくてもいい気持ちはそのまま置いておきたいな、と思うようになりました。題名だけなら書けるかな〜と思いますが、特にその場は設けないでおこうと思います。

それから、続けるって難しい、というのも感想の一つです。たった1年も出来なかったですね。

これからは、これについて何か書きたいと思ったときに書いていきたいと思います。感想がないままにしておけるというのはとても大切な事だと気づけたので、まぁよしとしてこの企画終了とさせて頂きます。

読んでいただいた方々、ありがとうございます。

by カテゴリー: 2011読書感想

3月30日

2011.10.14 Friday

3月30日

千原ジュニア:2008:図書館

14歳から続けて読みました。泣きました。

ただ、テレビで見ていて面白いだけだった人が、なんだか読んでしまったばっかりに違う目でも見てしまって、単純に面白い以外の見かたをしてしまうようになったのでちょっと損した気分です。

お笑いはやっぱり、芸人さんが苦労してきただとか実生活が大変だとか関係なくただ笑いたいです。改めて別のところで「大変だな」と思いたいです。

ところで、14歳も3月30日もご本人が挿絵をかかれてます。事務員はこれがとてもよかったです。細めの線で描かれたアウトラインだけの絵は、かたくてとてもいいなと思いました。

by カテゴリー: 2011読書感想

14歳

2011.10.07 Friday

14歳

千原ジュニア:2007:図書館

いろんなテレビ番組で毎日のように見かける芸人さんです。たいていの方がご存知なのではないでしょうか。14歳というタイトルで本を出したということは知っていました。が、手に取る機会がなかなかありませんでした。

先日、図書館で3月30日という本をこの14歳の隣に見つけました。話題になった14歳しか知らなかったので、違うのもあるんだ〜とパラパラしてみました。

なんかおもしろそうだったんです。読んでみたいと思いました。でも、どうやら14歳の続きのようだったので、14歳から読んでみよ、ということにしたのです。

これが、この本との出会いでした。

ご存知のとおり、著者の14歳のときのことを書いた話です。14歳で部屋にかぎをつけて引きこもっていたというのもまた結構知られる話ではないかと思います。かぎをつけてからかぎが必要なくなるまで、自分が、家族が、どう過ごしたかが書いてあります。

何か違う。でもなにが違うかわからない。でも何か違う。違和感ばかりで何をしたらいいのかわからない。

自分と違うペースの周りの人にせかされたり、突き放されたり。

真剣に考えれば考えるほど落っこちていく。

でも、事務員は、この少年はとても強いなと思いました。あきらめない。迎合しない。必死で出口を探していました。自分に対してとても真摯でした。

それと引き換えに、まわりに対する彼の態度はひどいなと思います。彼に対するいろいろな周りの人の態度もなかなかなのですが。

いまでは、けなす言葉しか言われないお兄ちゃんもちょっとでてきます。めちゃくちゃかっこいいですよ、お兄ちゃん。楽しんでけなしあってるんだな〜と思えるようになったので、とてもいい本でした。

by カテゴリー: 2011読書感想

GOGOモンスター

2011.09.27 Tuesday

GOGOモンスター

松本大洋:2000:図書館

松本大洋。ピンポンが映画化されたり、鉄コン筋クリートがアニメ映画になったので知っている方も多いでしょう。陰影がくっきりした、独特のパース表現をする漫画家です。

事務員はBGMの聞こえないマンガという印象を持っています。静かさを感じさせるというか、ざわついていないというか。

GOGOモンスターは小学生の話です。「大人」とは違う世界に生きる「子供」のお話。他の子供より少し敏感な子供のお話。

つうじあえない

というのは、切なくて寂しいです。やがて、ふっきったり、あきらめたり、目が覚めたりして次へ次へと進んでいく。繰り返して繰り返して大人になっていく。

大人だからって通じ合えるわけではないけれど、通じ合えない孤独感は薄まります。鈍感になるからでしょうか。人間そうできているってことはそれがいい方法だからなのでしょう。

でも、こんなマンガを読むと、多感なとがった感性がうらやましかったりします。

by カテゴリー: 2011読書感想

あんじゅう

2011.09.07 Wednesday

ひらがなで、あんじゅう。何のことかとお思いでしょう。それは読むまでのお楽しみです。

あんじゅう

宮部みゆき:2010:図書館

まずは、イラストが斬新でした。挿絵のページがあるのではなくすべてのページの端っこにちょっとずつ書いてあるのです。そのページにでてくる登場人物の顔、表情がちょこちょこ描いてあって、若干マンガよりな感じがします。

表紙の絵で向こうから除いている黒いものが「あんじゅう」です。

さて、この作品。続編でした。前作はたまたま読んでいたのでよかったのですが、できれば続けて読みたかったなぁと思ってしまいました。

うら若き娘おちかが、あるきっかけから(そちらは前作にて)不思議な話を募って聞き集める、その聞いた話を一つ一つの物語にしています。

不思議な話を持ったお客様が座敷を訪れ、おちかが聞く。大まかに言うとそれだけなのですが、このおちかさんがなかなか普通にすごい人だと事務員は思います。

とても真っ当なのです。正しく不思議に思い、正しく気づける人です。すごいです。そしていやなところがないのです。そんな切れ者になってみたい!

優しい気持ちになれる作品です。

by カテゴリー: 2011読書感想

わが指のオーケストラ

2011.08.24 Wednesday

わが指のオーケストラ

山本おさむ:2000:図書館:全4巻

手話のマンガです。まだ、耳が聞こえない、目が見えないことが人格否定の対象になっていたころに生きた聾の人たちと、彼らと本気で向き合いともに生きようとした人たちの話です。

主人公の高橋潔をはじめ登場人物の多くが実在の人物です。聾にスポットを当てた実際の歴史の流れが描かれています。

潔は、音楽の道を目指すも挫折、その後就職した聾唖学校で、自分の目指した音楽というものが 聾者にとってなんと無力であるかと新しい世界に戸惑います。

手話を覚え、子供たちと少しづつ心を通わせながら、「手話」とは彼らの「言語」であると痛感します。アメリカ人が英語を話すように、日本人が日本語を話すように、聾者は手話を話すのです。

その手話が、禁じられた時代があったことをご存知でしょうか。口話法という、唇の動きで言葉を読み取り、訓練で発音できるようにし、健常者とほぼ同じように生活できるようにと広まった方法が、手話を駆逐したのです。

こう書くとなんだか口話法が悪者みたいですが、口話法はこれはこれでとてもすばらしいのです。ただ時代背景とともに大きくうねっていて、そこに生きる人たちがみな翻弄されている。

その中で、聾者の言語である手話が聾者から奪われるのをなんとか阻止したいと戦ったのが、高橋潔という人物です。

口話vs手話で戦っていますが、見えない敵は社会であり時代です。口話も手話も。

現在では、NHKのニュースも手話で伝えられるほどに違和感がなくなりました。そこにたどり着くまでにどんなことがあったのか、少しでも知る手がかりになるマンガだと思います。

泣けます。

by カテゴリー: 2011読書感想

片付けられない女魂

2011.08.22 Monday

事務員も恥ずかしながら片付けられない女でした。(いまも?)

片付けられない女魂

夏目♀:2007:図書館

写真は本の表紙ですが、著者の部屋です。いわゆる汚部屋というやつでしょうか。かくいう事務員も独身実家住まいのころはここまでではないけど汚かったです。ま、これほどたてに積んでいく物がなかっただけともいえますが。

10年間掃除をするという考えに至らなかった著者が、一念発起して部屋を片付けていくという話、というかブログです。

一気にやると途中でやめる、絶対に。というより一気にやるにはあまりにも敵が大きすぎる。というわけでゆる〜く始まった片付け10ヶ月の記録がこの本には収まっています。

片付けられないまま結婚し、頑張らないと人の住処に住めなかった事務員も、断捨離に出会い()一応の幕引きを経験しました。納戸(もしくは不用品置き場)となっていた6畳間を部屋として復活させるという2〜3年越しの目標を達成したのです。

事務員は、自分は片付けられませんが、部屋が片付いていく様がとても好きです。ハウルの動く城は大掃除と引越しの場面だけ見たいです。

家は自分の心と同じといいます。散らかった部屋はこんがらがった頭を、汚れた部屋は忘れたいのに忘れられない何かをうつしているように思います。部屋を片付けることは自分と向き合うこと。大げさですが、一念発起してがば〜っと捨てたことのある方ならわかっていただけると思います。

何気なく軽い気持ちで手に取った(表紙の写真が懐かしかったのかな)1冊ですが、改めて、片付けって大切って思います。

そんな事務員の懐古はさておき、文章が上手で普通に面白かったです。

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わたしたちはまだ、その場所を知らない

小池昌代:2010:図書館

詩、というジャンルは事務員にとって未知です。教科書で出会った詩しかほとんど知りません。が、少ないながらも目に触れてきた作品は、だらだらしない簡潔な言葉で、映像や感情を伝えます。美しいと思いながらあえて自分から手を出すほどの興味はない。そんなジャンルです。

女子中学生ミナコ、国語担当の女性教師坂口、詩を通じて二人が近づいたり離れたりはっきりと言葉では表せないモヤモヤをもてあます、ような話です。

作中には何編かの詩が出てきます。本を読んでいるだけでは聞こえてきませんが、詩は、声に出してこそ全うするのかなと思いました。目から入る字の印象と、耳から入る音の印象、それらが合わさって始めて作品となるのかなと。

でなければ、作者は語感など気にしないですよね、考えてみれば。

語られるのは一人称ではなく、同時進行的にぱっぱっと主語が変わります。映像を見ながら「この人は今こう思っていて、こっちの人はこう感じている」と第三者が説明しているような客観的な視点です。

一人に感情移入するのではなく、登場人物の関係、状況がそのままお話になっている感じです。知らなくはない人たちの噂話のような、そんな感じです。

一生懸命考えて、それでも行き過ぎて失敗して、モヤモヤして、もてあまして、それらを日常的に無意識に繰り返す。そうやって進んでいくしかないのだろうけど、そこだけ集めるとなんと切ないことでしょうか。

世の中のハッピーなことは儚さの味付けとでも思えてきます。

と、毎回読後感を引きずって切なくなっていますが、やるせない話は好きです。あっけらかんと生きるには、やるせなさの深みが必要なのです。女性のストレス解消の涙と同じです。事務員も女性だけど。

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まんまこと

2011.07.22 Friday

まんまこと

畠中恵:2007:母

まんまこと、とはそのままの事、真実のことです。

町民の些細ないざこざの調停をする町名主の跡取り、麻之助。まじめで評判のよい若者だったのが16歳で突然お気楽な遊び人に化けてしまい、父やご近所の評判をすこぶる落としている22歳の青年です。

この麻之助が、女たらしでならす親友清十郎とともにさまざまな問題に(望む・望まざるにかかわらず)判決を言い渡していくお話です。

お気楽な遊び人らしい、のらりくらりとした物言いで周りを大いにはらはらさせつつ、芯に見えかくれするまっすぐに真実を見つめる目で、時に厳しく事件を解決していきます。

麻之助、いい男です。

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百器徒然袋 風

2011.06.06 Monday

前回に引き続き、京極夏彦です。

百器徒然袋 風

京極夏彦:2007:母

前回のの続編です。続編と言っても一話完結で三話なのでどちらから読んでも面白いのですが、人間関係の変化や主人公の心持の変遷など大きな流れがあるので順番どおり読むことをお勧めします。

今回も主人公である「元」依頼人が下僕として働きます。いや、本人は一生懸命否定するのです。冒頭から長々と己の心に向かって。そしてそれがどんどん長くなっていきます。つまりは、いやおうなしに探偵側にひきずられているのです。ものすごい勢いで馬鹿になってます。

もう、仕掛けの駒となって働くだけでは飽き足らず、探偵の敵からも「一味」(しかもどうにかしやすい)として立派に認識されちゃいます。探偵に一泡吹かせるためのエサにされちゃうのです。

あぁ、もう凡夫じゃないですよ。こんな状況は。
本人がどれだけ必死に否定しようとも一般人ではありません。

それほどに強い探偵の求心力(笑)

さぁ、あなたも探偵のキテレツっぷり、古本屋の沈着なワルノリ、その他濃いメンバーの下僕っぷりを味わってみませんか?

by カテゴリー: 2011読書感想

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