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パールコンク

2017.11.24 Friday

久しぶりのブログになります。

事務員兼作業員の田中です。

 

今回のブログはリペアル発刊紙、ほしゅうだよりNo.8【教えて太郎さん!!】とリンクしています。

 

実際にパールコンクを使って突き板フロアのこげ跡を補修しました。

フロア材はイクタの銘木フロアーSTブラックチェリーです。

 

 

まずはフロアの下処理から、

こげたり膨れた部分をカッターと彫刻刀で削り取ります。

(追記:写真は取りきらずにパテ埋めてしまいましたが、

焦げは灰汁が出ることがあるため完全に取り除いた方がいいです)

 

膨れが水平面より凹んでいるかどうか分からない場合は、

ヘラや定規を橋渡しして表面を撫でてみてください。

引っかかるところがなければ下処理ができています。

 

レックスリートウッドフェラーエックスを混ぜフロアの色のパテを作ります。

この時、多めに調色した主剤を使う分だけ取り分けて、硬化剤を混ぜていくと調色が1度ですむので便利です。

硬化したら、メタルプレーナーで面出しを平面が出るまで繰り返します。

今回は2回打ちました。

素穴取りにアクアウッドフィラー161を埋めて、ペーパーで整えたら面出しの完成です。

 

次は調色ですが、

無垢材や突き板などの天然の木目の部材の場合、

繊維等の影響で光の反射に一方的な方向性が生まれるため

見る角度によって色が違ってみえます。

この現象を方向変色と呼びます。

 

方向変色している部材はフェラーエックスなどの顔料で着色すると、

着色した部分だけ色が変わらないので(周りが明るく見えたり暗く見えたり変化するため)浮いてしまいます。

そこで周りと同じ様に光を反射させる為に、ラメやパール顔料を加え方向変色に追随させます。

そのため、調色は一方向から色を見るのではなく視点を変えて多方向から確認する必要があります。

 

 

\吉深…一番明るく見えるところ(光源の光を一番反射しているところ)

▲好シ…一番暗く見えるところ(光源を背にして見えるところ)

正面…正反射より少し暗くみえるところ

 

で見えた一番近い色を主色にして足りない色味を足していきます。

この時赤や黄色など原色を足していくと彩度が落ちにくいです。

彩度が落ちると色がくすんだり、白っぽくみえてきます。

に近い色が出来たら,筬△ら見て方向変色に追随しているのか確認していきます。

 

田中の場合、

,ら確認して色が暗く見える場合…顔料が多いため、ラメ成分を足す

△ら確認して色が明るく見える場合…ラメが多いため、顔料を足す

と実際はこんな感じでやっています。

頭で考えてもよく分からなくなってくるので、だいたい感覚です…

 

最初に作った色です。

正面から見ると合っている様にみえましたが、スカシからみると明るく見えます。

 

2回目の試し吹き(真ん中)

まだ少しスカシが明るいです。

3回目の試し吹き(右)

ほぼ合いました。

 

エアブラシで吹きます。

 

 

少しのっぺりしたようにみえたので

別で少し濃い色を作って馴染ませる様に木目に沿ってランダムに線を入れました。

 

細かい木目を染料で描いていきます。

レッドマーテンブラシのNo1で細く薄ーくラインを引っ張っていきます。

指先に力を入れすぎるとうまく引けないので、

筆を軽く持って、穂先で表面を少しだけ撫でるような感覚で素早く筆を動かしながら描きました。

 

 

濃い色から始めると失敗するのでカラーインクの中で一番色が薄い178から始めて、

最終的にカラーインク113をセルローズシンナーで薄めにした色で描いていきました。

 

 

仕上に

スペシャルプライマーサンディングスプレーアクリルスプレーを吹いて終わりました。

 

以上が⑴顔料とパールコンクで調色しエアブラシで着色を使用した場合の作業手順です。

 

今回はこの他にも、

⑵顔料のみで調色し筆で着色

⑶顔料と粉末ラメ顔料で調色し筆で着色

の方法で作業を行い比較しました。

 

⑵:顔料のみで調色し筆で着色

 

ラメが入っていないため方向変色に追随しておらず

ほとんどの角度から浮いて見えたので部材に対して適した補修方法ではないように思いました。

 

⑶:顔料と粉末ラメ顔料で調色し筆で着色

 

ある程度の角度で方向変色に追随していますが、目立つ角度もありました。

部屋の端など目につきにくいキズや小さい目立たないキズに施工するのが向いていると思いました。

 

⑴:顔料とパールコンクで調色しエアブラシで着色

 

ほとんどの角度で方向変色に追随しています。

部屋の真ん中などいろんな角度から見えて目につきやすいキズや大きなキズに施工するのが向いていると思いました。

 

以上をふまえて、

効率的に作業する為には、

目立たないキズや小さなキズ…⑶

目立つキズや大きなキズ…⑴

の方法で作業することで時間短縮とクオリティを維持したままバランスよく仕上げることができるのではと思いました。

 

 

 

今回の反省点

パールコンクのラメ感が思った以上に強く、少量でもキラキラになったため、

様子を見ながら少しずつ加えていった方がいいです。

エアブラシを吹く際、加減が分からず対象から離れた位置からぼかしながら吹いたため

キズ以上に着色範囲が広くなってしまいました。

もう少し近い所から最小限の範囲で吹けば不必要な木目を描かずにすみました。

またスカシに気を取られて正面から見た時に少し濃い色味になったため、

やり直すか、もしくは細かい木目を描く時に明るい色を加えて調整する必要がありました。

 

反省点はたくさんありますが、今回の実験を今後に活かしていきたいです。

以上田中がお送りいたしました。

by 田中 カテゴリー: のんびり社員

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