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ファン筆 使い方

2018.06.15 Friday

以前投稿したファン筆について

 

私自身が現場でファン筆をどう使っているかをブログでお届けいたします。

 

一応確認致しますが、あくまでこのファン筆は「模様のある」石目柄フロアの補修に「模様を再現」するのに便利な商品ということで紹介します…

(「これも直るの?」と無地の大理石の写真をお持ちになって来られた方もいらっしゃったので…)

 

 

まず、現場で石目柄フロアに遭遇します…とブログに書こうとしてからなかなか石目柄フロアの補修がなく、やっと出会ったと思ったらかなりの大物でした。

 

 

貼り直した奥側のフロアが少し浮いています。右端の黒い点はフィニッシュ跡です。

 

施工がうまくいかず段差ができ、高くなっている奥のフロアの側面が見えているため、目地と目地の隙間のようにも見えて余計に目立っています。

 

仕上がりはこのようになりました。

 

 

目地のラインの太さが揃ったので、あからさまにフロアに隙間が開いてるようには見えなくなりました。

 

高さを揃えるのにフロアの表面全体をガンガン削ぐ訳にはいかないので、高くなったフロアの幅5mm(下写真の青色の部分)ほどをなだらかに削ってアールを付け、削った面にワックスをのせて段差を解消しました。

 

 

大袈裟に図で表すと下記図のような状態です。

 

黄色の部分がワックスをのせた箇所です。根本的にフロアの高さを直した訳ではありませんが、破線の先のみ高さを揃えるようにしました。

 

 

フロアの側面が見えていることで違和感を覚えてしまうので、そこさえ解消すれば見た目にはわからなくなりました。

 

 

 

まずはワックスの調色です。

 

私がよく遭遇するのはDAIKEN石目柄(艶消し仕上げ)シリーズの白系石目柄フロアです。


このフロアを補修するには粉末顔料のマリンパールホワイトをワックスに混ぜます。

 

下の画像のように、角度によって輝くように見えるのを再現するのに粉末顔料は不可欠です。

 

 

結構多めに入れないとあまり分からないので、しっかり入れます。

 

ドライヤーを使うと風で粉が飛んで行くので、ホットナイフで溶かしたワックスが固まりきらないうちに混ぜるのがおすすめです。

 

 

調色したパテをのせます。

 

 

白系のワックス単体で直すのは厳しいので、必ず複数のワックスを混ぜて合う色を作ります。

 

写真のように、ワックスが不必要な箇所はあらかじめマスキングを貼っとけば汚れなくて済みます。

 

充填したワックスをフィラーアプリケーターで面出し成形します。

 

 

 

次に今回の目玉であるファン筆での模様作りです。

 

フロアとワックスの境目ですがここはファン筆のタッチでは難しいのでレッドマーテンブラシのNo.1を使いました。

 

境目に塗料を点置きします。

 

 

土台が完成したら調色したフェラーエックスをファン筆に含ませ、模様を再現するようタッチアップします。

 

ちなみに塗料にもマリンパールホワイトを入れています。

 

 

ポイントは周りと塗料の色をよく見て模様を作る事です。

 

ファン筆は穂先が多い分塗料をよく含みすぎるのですが、その加減さえ慣れてしまえば模様を自然な風合いに再現しやすいです。

 

マスキングに付いている筆のは、筆に含んだ塗料の量をいい塩梅にした跡です。

 

最後にフロアの艶をアクリルスプレーで合わせて完成です。

 

 

最初の目地とフロア側面が見えて悪目立ちしていたのが解消されました。
 

 

同じフロアのフィニッシュ跡は、先ほど調色した粉末顔料入りのワックス充填のみで解決です。

 

 

調色で失敗しなければあっという間に作業が終えられるので個人的にはかなり重宝しています。

 

慣れないうちは使いづらいかもしれませんが、試し描きがてら紙の上で練習するのが良いと思います。

 

ガンを吹く手間を省きたいという場合にはうってつけの商品です。

 

ぜひ試して頂きたい一品・ファン筆のご紹介でした。

 

by 岡本 カテゴリー: -

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